アルキメデスのBroken-Chord定理について [ロバの耳]
さてさて何日か前に書いたアルキメデスのBroken-Chord定理ですが,これは何かの弾みで検索していて見つけたものです。
実はそれまではアルキメデスなんて裸で走った変なおじさんで,まあ確かに地面に幾何の問題をウンウン唸りながら描いているところを兵隊さんに殺られちゃったわけだけど,別段大した事無いんだろうなんて思ってました。小峰元という人の「アルキメデスは手を汚さない」という推理小説ぐらいで紹介されたような事しか知らなかったわけです。
でもって,気になって色々調べたのですが(ってたかが知れてますが・・・大学図書館にも行ってないし)何故この定理が「アルキメデスの」と言われるのかが判りません。
仕方なしに買った,Episodes in Nineteenth and Twentieth Century Euclidean Geometry (New Mathematical Library) というPaperback(Ross Honsberger著)には確かにアルキメデスが・・・とは書いてありますが,何を根拠にしているのか判りませんでした。というのも出典がちゃんと書いてなかったからです。仕方なしに,今度はアルキメデスの遺したモノを漁りました。というわけで,補助定理集を適当に訳してLaTeXで仕上げるなんて事も一昨年にしたわけですが・・・。
未だにモヤモヤしています。結構美しい定理だと思うのですが,どなたか出典をご存じないでしょうか。きっとそこには他にもまだ僕の知らない美しい定理なんかがあるのではないかと思ったりします。ではでは。また明日。
ちなみに,早速「丹後のページ」で取り上げていただきました。ページを立ち上げた甲斐があるというもので感謝です。
補助定理集(Book of Lemma)については,便利な世の中なので, The Works Of Archimedes (1897)Author: Heath,T.L.という所からpdfを戴いて訳しましたとさ。いずれにせよ,アラブ圏(というかイスラム圏)に伝わっているような話だからそっち系の資料が観たいのだけど,流石に便利なネットでも僕にはまだ難しい。どこかに転がってないかなあ。何処に尋ねれば観せて貰えるだろう。
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